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NTPとはNetwork Time Protocolの略で、簡単に言えば時刻合わせのためのプロトコル、もしくは時刻合わせをしてくれる通信ソフトの事と思っても差し支えないでしょう。自宅でサーバーを運営するからには、正確な時刻を刻んでおきたいものです。
時刻を問い合わせられる方がNTPサーバーという事になりますが、NTPサーバーの親玉的なサーバーは少数しか存在せず、原子時計を使用して正確な時を刻んでいます。細かい話しはここなどをご覧ください。
ここで言う「NTPサーバー」とは、あくまで家庭内のLANにおけるNTPサーバーであって、原子時計が備わっているNTPサーバーではありません(当り前)。私の環境では、デフォルトでntpが入っていなかったので、apt-getでインストールします。
quark:~# dpkg -l | grep ntp |
quark:~# ←インストールされていないらしい・・・ |
quark:~# apt-get install ntp ntp-doc ntp-simple |
ntpをインストールするとntpdが勝手に起動されます。特に設定の必要も無いかもしれませんが、時刻の問い合わせをしたいサーバーを指定するなら、/etc/ntp.confを編集します。設定内容は単にNTPサーバーのIPアドレスもしくは、ホスト名を指定するだけです。
〜中略〜 |
server -4 ntp.nict.jp iburst |
server -4 ntp.nict.jp iburst |
server -4 ntp.nict.jp iburst |
〜中略〜 |
設定を変更した場合、以下のコマンドでntpdを再起動しておきます。
quark:~# /etc/init.d/ntp-server restart |
NTPサーバーとの通信状況等を参照したい場合は、ntpqコマンドにオプション"-p"を付けて実行します。以下はその例です。
宅内サーバーをNTPサーバーとして、時刻の問い合わせを行うNTPクライアントの設定を行います。NTPクライアントで使用するコマンドはntpdateです。ntpdateコマンドの引数にNTPサーバーのホスト名を指定すれば簡単に時刻合わせができます。あとはこれを定期的に実行するようにcronに登録します。
crontab -e |
0,30 * * * * * /usr/sbin/ntpdate quark |
参考記事:Linux World 2002年5月号