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最近は高速に乗るとETCゲートをくぐる車を見かけるのも珍しくなくなり、徐々に普及してきているようです。首都高速も何年か先にはETC未搭載車は利用できなくなるとかいう話しもあったりするわけで、これは時代の流れに取り残されると思い、ETCを搭載することとしました。
ここでは、小生の愛車であるインテグラ(H9年式、今年H18年(確か)7月をもって生産終了)にETC車載器をDIYで取り付けた時の様子を紹介します。取り付けは思ったよりも簡単でしたが、誰でも取り付けられるということを主張しているわけではありませんし、自分で取り付けることを推奨しているわけでもありません。
また、取付方法を誤ると、車の火災、事故等にもつながりかねません。この頁をご覧になり、自分でもできそうだからやってみようと思い込むのは一向に構いませんが、実際にご自分で取り付けてから生じる過失、損害等には一切応じませんので予めご了承願います(まぁ、お決まりの文句ということで)。
ETCに必要なのは車に搭載する機器、それとETCカードの2点です。小生の場合、ETCカードは既に所有している某クレジットカード会社に申し込みを済ませ、1週間程度で自宅に届きました。機器の方は、楽天市場に出店している某ショップで購入。セットアップ込で1万2千円くらいでした。
ネットで購入する場合、セットアップ込で販売している店も結構あり、車検証をFAX、もしくは電子ファイル化してメールで送信すればOKです。小生の場合、ショップの対応も早く、注文したその日にメールで車検証を送ったところ、2日後くらいにはもう商品が届きました。
取付前に取付説明書なるものがETC機器に添付されていると思いますので、それをよく読みましょう。説明書にも書いてありますが、バッテリーのマイナス側を取付前に必ず外します。取付工事中にショートや感電を防ぐためです。
汚い丸で囲ってあるのが外した後のマイナス端子です。ナットで締められているので、モンキーレンチ等で緩めて外します。こうなれば、エンジンもかからなければ室内灯も点きません。
アンテナ分離タイプのETCの場合、アンテナをフロントガラスに貼りつけます。電波を受信する部品でもあるので、説明書の通り所定の箇所に取り付けます。一般的には車検の時に貼ってもらうシールの近辺に貼ることになるかと思います。
あとは配線回りですが、写真の通り、邪魔にならないように車体の縁に貼りついているゴムを無理矢理ひんむいて(だらーんと垂れ下がっているのがゴム)、柱(画面中央グレー色の車内側カバー)の中に埋め込み、柱に沿って下まで這わせてから、ゴムを元に戻します。
続いてETC本体を取り付けるための土台を設置します。おそらく多くの人が、この工程で何処に取り付けたらよいか一番悩むでしょう。小生の場合、運転席右手やや下方に小物入れ用の引出しの様な物があったので、その中に取り付けることにしました。実際取り付けてから蓋が閉まらなかったりしてようやく3度目で上手くいきました。
また、前工程で這わせておいたアンテナコードを写真右側の丸で囲んでいます。
ETC本体にアンテナコード、電源コネクタを接続してから、前工程で設置した土台に取り付けます。それと、小生が今回利用したインテグラの小物入れにコードを通すための2、3cm程度の穴を開けておきます(写真上の丸で囲んだ部分に穴を開けました)。
次に電源供給元のオーディオ機器類をコンソールパネルから取り外します。これも結構大変でした。ダッシュボード下に顔を突っ込んで、ネジを緩めなければ外せませんでした。
苦労して外したけれど、オーディオ機器に繋がっている16極コネクタには電源供給してくれそうなコネクタが見つかりません。ETC側のコネクタと繋げるには、何か部品が必要なようです。ということで、近所のカー用品店に探しに行ったところ、良いのがありました。即買いで下の写真の商品を購入。これなら、ETC本体と繋ぐバックアップ電源用とアクセサリ電源用のコネクタとすんなり接続できそうです。因みに税抜き価格1900円。
上のコネクタを早速取り付けた後の写真です。めでたくETC側とオーディオ機器側とのバックアップ電源、アクセサリー電源がそれぞれドッキングしたところを丸で囲ってあります。
しかし、今回はその名もズバリ"電源取出しコネクター ホンダ車用(16ピン)"に助けられました。「自分で取付やってみましたけど、やっぱダメでした。取付だけお願いします」な〜んてディーラーとかカー用品店の人なんかに頼むの格好悪いですからねぇ。
さて、オーディオ機器もコンソールパネルに元通りに戻し、余分なコード類も運転の妨げにならない所に縛り付け、あとはアースを取れば取付は終了です。バッテリーのマイナス端子を繋げ、キーをACCに入れます。10数秒経過した後、「(ポーン)カードが挿入されていません。」とかいう無機質な音声が聞こえれば工事は成功です。
動作確認で音声ばかりを聞いていては、すぐに飽きてしまいます。ここは一つETCゲート初デビューを試みようと、取り付けたその当日に早速行ってまいりました。幸い小生の住いの近くには某花園インターがあるので、そこから高速に乗り、おとなりの本庄・児玉インターまでの最短高速ドライブを敢行しました。
最初はやはり緊張しましたが、無事ゲートが開放されたときは、一人ほくそ笑んだのは言うまでもありません。出口でも「250円です。」と、親切に料金を音声で教えてくれます。未だ一度しか利用していませんが、素直に言っておきましょう。「ETCはとても便利です」。特にマニュアル車乗りにはとてもありがたいですし、一人で乗り回す事が多い小生のような一匹狼野郎にとってもありがたいシステムです(お金を用意してくれる人がいないので)。
これで渋滞も解消され、地球温暖化も緩和されるなら、ETCを搭載しない手は無いでしょう。車にも標準装備されれば良いのにと思ってしまいますが、民主党さんが政権取って本当に高速無料化してくれたら、無用の長物となってしまうのでしょうか?