LFS Book: 6.61.Stripping Again~6.62.Cleaning Up
ここでまたデバッグ情報の削除を行い、これからの作業のためのchrootの変更点を確認しておきます。
デバッグ情報の削除は前にも行っていますが、今回は以下のコマンドを実行します。
# logout
# chroot $LFS /tools/bin/env -i \
>HOME=/root TERM=$TERM PS1='\u:\w\$ ' \
>PATH=/bin:/usr/bin:/sbin:/usr/sbin \
>/tools/bin/bash --login
# /tools/bin/find /{,usr/}{bin,lib,sbin} -type f \
>-exec /tools/bin/strip --strip-debug '{}' ';'
これ以降$LFSにchrootする場合、以下のコマンドでchrootします。
# chroot "$LFS" /usr/bin/env -i \
>HOME=/root TERM="$TERM" PS1='\u:\w\$ ' \
>PATH=/bin:/usr/bin:/sbin:/usr/sbin \
>/bin/bash --login
変更点は/tools/bin/envではなく、/usr/bin/envを使用していること、PATHから/tools/binを取り除いていること、/tools/bin/bashではなく、/bin/bashを使用していること、そして、bashの+hオプション(ハッシュ機能を使用しないオプション)を除去している点です。
もうお分かりになるかと思いますが、/toolsディレクトリ(暫定環境)はこの時点で不要となります。
ただし、削除した場合、一時的にtoolchainのテストのためにインストールした一部のパッケージ(Tcl、Expect、DejaGNU)を後で必要とする場合、再インストールする必要があります。
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