LFS Book: 5.5.Linux-Libc-Headers-2.6.11.2〜5.6.Glibc-2.3.4
3日目の夜勤明けの今日は、引続き暫定環境の構築作業を行います。
先ず、カーネルヘッダファイルのインストールですが、単にコピーするだけで終りです。
$ cd $LFS/sources/linux-libc-headers-2.6.11.2
$ cp -Rv include/asm-i386 /tools/include/asm
$ cp -Rv include/linux /tools/include
続いて、Glibc(主要なCライブラリ)のインストールです。以下のコマンドを実行します。
LFS Bookによると、処理時間11.8SBUとのことなので、それなりに時間がかかります。なお、ホスト側のカーネルが2.6.11以降の場合はパッチを当てる必要があります。
$ cd $LFS/sources/glibc-2.3.4
$ patch -Np1 -i ../glibc-2.3.4-fix_test-1.patch
$ mkdir -v ../glibc-build
$ cd ../glibc-build
$ ../glibc-2.3.4/configure \
>--prefix=/tools \
>--disable-profile \
>--enable-add-ons \
>--enable-kernel=2.6.0 \
>--with-binutils=/tools/bin \
>--without-gd \
>--with-headers=/tools/include \
>--without-selinux
$ make
$ make check
$ mkdir -v /tools/etc
$ touch /tools/etc/ld.so.conf
$ make instal
$ mkdir -pv /tools/lib/locale
$ localedef -i en_US -f ISO-8859-1 en_US
$ localedef -i ja_JP -f EUC-JP ja_JP
最後にロケールのインストールをしていますが、必要な物だけをインストールすれば良いでしょう。上記の例では、米国と日本のロケールだけをインストールしています。
インストールまで正常に完了すれば、展開したソース、ビルド用ディレクトリは削除して構いません。
コメントする